インテリジェンスってなあに?(その3)
vassal_hiroです。スポーツクラブにいってきまして、ただいまへとへとです。明日も休みだったらなぁ〜と思う次第です。そういえばマイケル・ポーター買ってしまいました。…痛い出費です。節約生活が始まる予感ですよ、まったく(汗
- 作者: M.E.ポーター,土岐坤,服部照夫,中辻万治
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1995/03/16
- メディア: 単行本
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さて、ようやくですが、インテリジェンス論の続きを。インテリジェンス・サイクルを前回ご紹介したので、今回はそのサイクルの頭に来るカスタマーのリクワイアメント(要求)に関して書こうと思います。またまたご登場、北岡さんの本によると、リクワイアメントをインテリジェンス生産部門に伝達するにあたって4つ問題があるようです。
- 作者: 北岡元
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2009/10/01
- メディア: 単行本
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要するに、具体的に何のインテリジェンスがほしいと指示するか、あるいは具体的な目的にためのインテリジェンスがほしいと指示するかの問題です。
2. 一過性の問題
要するに、要求を出した時点と分析時点での時間軸のずれが原因となって、政策が目的化されるようなことです。
3. 優先順位の問題
要求出しすぎて情報部門のキャパシティーを超えてしまい、まともなインテリジェンスが生産できないようなことです。
4. 鶏と卵の問題
カスタマー(つまりインテリジェンスを要求する側)は現実を認識しない限り、リクワイアメントが伝達できない。その一方で情報サイドは、リクワイアメントが伝達されないと、インテリジェンスを生産・配布してカスタマーに現実を認識させれられない*1
という問題です。これを解消するためには、情報部門がカスタマーと協力して、自分たちの利益とは何なのかを共有することが大事になってきます。そして、自分たちの利益を保護・促進させる機会を探るための早期警戒の機能を果たすことが唯一の方法となるようです。
ただし、現実問題として自分たちの利益を明確に理解・発見することは容易ではありません。確かに、実際行動するにあたって、どこに向かえばいいのかすら分からないため、情報を集めるさえ出来ない可能性は否定できません。北岡さんによると、特にこの問題は重要でして章を別に設けて解説紙面を割いています。
ということで、次回(いつになるやら…)はその箇所について解説しようと思います。
ではでは。