インテリジェンスってなあに?(その4)
vassal_hiroです。新年になって本棚の棚を増設したのですが、なぜかしらもう本棚から本が溢れてきそうです。アマゾンの購入額をみるのは恐怖ですよ、ええ!
さて、ようやく(?)インテリジェンス論も最後です。時間かけすぎですね(汗
前回の最後に、インテリジェンスの生産にあたってその出発点となるリクワイアメントをカスタマーが出せない問題点をとりあげました。この問題は企業がインテリジェンスを活用する際に特に問題となる点です。なぜならば、カスタマー自身がどんなインテリジェンスが欲しいか明確にできないことが間々あるからです。さらに、ビジネスの場面ではインテリジェンス生産者はインテリジェンスの生産・提出だけでなく、インテリジェンスにもとづいた政策提言までもとめられます。これによって、インテリジェンスのカスタマーと生産者との間で客観性を担保する前提が崩れてしまいます。つまり、「初めにリクワイアメントありき」のインテリジェンスサイクルを再定義する必要があります。
新しいインテリジェンスサイクルでは、「初めにカスタマーの利益ありき」を前提にして構築されます。つまり、新しいインテリジェンスサイクルでは、カスタマーの利益・不利益を理解・共有するところからスタートします。そして、カスタマーのリクワイアメントの伝達を待つのではなく、自ら利益を増進あるいは不利益を回避する機会を探るべくインテリジェンスサイクルを回転させるのです。つまり、「〜の情報がほしい」という要求を受けてインテリジェンスを生産するのではなく、「〜のための情報が欲しい」の「〜」を理解しインテリジェンス生産者自らがサイクルを回し始めることが新しいインテリジェンスサイクルというわけです。
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山田洋行さんのご紹介にあった石津朋之さんの『戦略原論』を買おうかと思っていたのですが、なぜかアマゾンの在庫がないようです。
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以上、簡単なインテリジェンスの理論のご紹介でした。次回からは企業活動におけるインテリジェンス(競合情報分析、ビジネス・インテリジェンス)のご紹介になると思います。
ではでは。