便利な言葉「戦略」

戦略に関心を持って国際関係論や軍事、あるいはビジネスの分野の書籍を
全てではないにせよ、僅かながら読んできた自身の感想(妄想)として思うこと2つあります。


第一に、戦略という言葉の便利さです。
何でもかんでも戦略と付けておけば、素晴らしい手法であったり、新しい考え方という
「印象」をもたらしてくれます。
あるいは、何らかの意図をもってする施策全てが戦略という言葉に置き換わり、
あたかも「高尚な」施策であるかの様に装うことも可能です。


そもそも、戦略とは何か、戦略の上位概念あるいは下位概念との違いは何か、
さらにいえば、戦略のそもそもの目的は何か、戦略を通じて結局何がしたいのか、
という問題点をクリアしていないものも少なくないです。
 (全てというわけではありません。中には素晴らしいものも当然あります)


要するに、戦略という言葉を使用する本人も戦略という言葉に対しては注意を払っているか
よく分からないということです。つまるところ、戦略の話をしているようであって、戦術であったり
たんに技術レベルの改善の話をしているのではないのか、という疑問が存在するということです。


という私自身が怪しいところですが・・・




第二に、国際関係の戦略論に対してビジネス分野の戦略論は関心をもっと払っても良いのでは?
ということです。
経営戦略やビジネス分野の人は、あまり関心をもたれていないように見受けられるのですが、
事実、共有できる分析枠組みであったり、ロジックの展開はかなりあるからです。
こちらの感想(妄想)は、まだ自身の中で固まったものではないので、長々と書くわけには
いかないのですが、いずれ書くようにします。


この分野は興味が尽きないですね。