年報戦略研究第6号が出た

vassal_hiro改め藤の花です。

ようやく戦略研究学会の学術誌『年報戦略研究』の本年度版が出版されたようです。
会員だからなのか、今朝方、一般のルートより早く手に入れることが出来ました。
アマゾンにもまだ情報が無いようですので、参考までに前号の第五号のものをご紹介。

日本流の戦争方法 (年報戦略研究)

日本流の戦争方法 (年報戦略研究)


今回の第6号のテーマは「20世紀戦争と平和」です。執筆メンバーも回を増すごとに豪華になってます。
戦略研究学会の目次にはまだ情報がないようですので、参考までに目次のみ掲載します。

>訂正2009.03.04
アマゾンにも登録されたようです。

年報・戦略研究〈6〉20世紀の戦争と平和

年報・戦略研究〈6〉20世紀の戦争と平和

『年報戦略研究』第6号
  共通論題
秦邦彦「20世紀の戦争と平和
コリン・グレイ「戦争とは何か―戦略研究からの視点」奥山真司訳
コリン・グレイ「戦略はなぜ難しいのか」奥山真司訳
石津朋之「総力戦の登場とその発展―戦争と社会の関係を中心に」
戸部良一第二次世界大戦―アジアの戦争とヨーロッパの戦争」
赤木完爾「冷戦と戦略の変容―20世紀後半の戦略思考と戦略環境」
加藤朗「『新しい戦争』の『新しい戦略』」


  自由論題
原田保「日本企業のグローバル化戦略ービジネスモデルのコンテクストイノベーション
高井透「ボーン・アゲイン・グローバル企業の事業転換戦略」
間中範雄「比較戦略論の可能性に関する考察」
蔵原大「20世紀のウォーゲーミング(図上演習の方法論)に関する歴史」
Hisae Nakanishi, "Turkey's Policy and Strategy in the Middle East since the Outbreak
  of the Iraq War."


  ヒストリオグラフィー
稲葉千春「最近の日露戦争研究―100周年を振り返って」
新谷卓「エルンスト・ノルテ研究のために―イデオロギーの内戦としての20世紀」


  書評論文
奥田泰広「日本における情報史研究の確立へ向けて」
三島武之介「セオドア・ルーズベルトの国家戦略―警察力概念の検討から」


  書評
山口昇「General Rupert Smith, The Utility of Force: The Art of War in Modern World
      (ルパート・スミス『軍事力の役割―現代世界の戦争学』)」
中島浩貴「ヴォルフガング・シヴェルブシュ著、福本義憲・高木教之・白木和美訳『敗北の文化
       ―敗戦トラウマ・回復・再生』」
山本智之「吉田裕・森茂樹『戦争の日本史23―アジア・太平洋戦争』」


『戦略研究』は論文・書評論文・書評のほか文献紹介にも力を入れており、非常に勉強になります。